2026年10月13日、Apple が家の中で使う新しい製品をまとめて発表しました。予告のときの言葉から「Welcome Home」と呼ばれている発表です。7インチの画面を持つ新しい製品 HomeView、次の世代の HomePod mini、新しい Apple TV 4K、それに Apple Home Collection というスマートホームのアクセサリのシリーズです。

私は、スマートホームを Alexa や Google ではなく、Apple の HomeKit(iPhone の「ホーム」アプリ)で組んできました。ほかに比べて弱いところも多かったので、Apple がホームに力を入れてくれるのは、素直にうれしいニュースです。

この記事では、今回の発表と日本での扱い、そして HomeKit を使い続けてきた私の今の自宅の環境を紹介します。

Appleのホームは、ほかに比べて遅れていた

スマートスピーカーやスマートホームでは、Amazon の Alexa や Google のほうが、対応する製品の数で先を行っていました。家電量販店や通販で「Alexa 対応」の文字はよく見かけても、「Apple ホーム対応」はずっと少ない。HomeKit を選ぶと、使える製品が限られる、というのが正直なところでした。

それでも私は、iPhone や Apple Watch から迷わず操作できることを優先して、HomeKit を使い続けてきました。Matter が出る前は、Philips Hue の照明・リモコン・人感センサーや、SwitchBot カーテンなどを使って、ホームアプリで家の照明などを自動化していました。

変わり始めたきっかけは、MatterとIKEA

Appleのホームの流れ。Matter 以前は Philips Hue などでホームアプリを組んでいた。2022年に共通の規格 Matter が登場。2025年11月に IKEA が Matter 対応の製品を21点発表。2026年10月に Apple の Welcome Home で HomeView などが発表された

流れが変わり始めたのは、スマートホームの共通の規格 Matter が出てきてからです。Matter に対応した製品なら、Apple のホームでも、Alexa でも、Google でも使えます。「この製品は HomeKit に対応しているか」を気にする場面が、ぐっと減りました。

そこに、IKEA が大きく乗ってきました。2025年11月、IKEA は Matter に対応したスマートホームの新製品を21点発表しました。電球の KAJPLATS、人感センサー(MYGGSPRAY)や水漏れセンサー(KLIPPBOK)などのセンサー、リモコン(BILRESA)、スマートプラグ(GRILLPLATS)などです。

使うにはハブが要りますが、IKEA 自身のハブ(DIRIGERA)でなくても、ほかのブランドのハブで使えます。私は IKEA のハブを経由させず、Apple のホームアプリ(Apple TV がハブ)で直接登録しています。IKEA の製品が出てから、Hue の照明・リモコン・人感センサーを一気に IKEA に置き換えました。

これまでに買った IKEA の Matter 対応の製品(箱を捨ててしまったものもあります)
これまでに買った IKEA の Matter 対応の製品(箱を捨ててしまったものもあります)

Welcome Homeで発表されたもの

  • HomeView
    • 7インチの画面で、音楽、FaceTime、家の見守り、声でのスマートホームの操作をまとめてできる。卓上型と壁掛け型
    • 日本では:未定(販売は米国・英国など8か国。11月13日から、米国で299ドル)
  • HomePod mini(次の世代)
    • スピーカー。ホームハブになる。煙や一酸化炭素の警報音を聞き取って知らせる
    • 日本では:24,800円(税込)、10月30日発売
  • Apple TV 4K(新しいもの)
    • ホームハブになる。Thread を内蔵
    • 日本では:49,800円(税込)、11月13日発売
  • Apple Home Collection
    • LG や Schneider Electric と作る、カメラ、温度調節器、温湿度センサー、ドアベル、スマートロック
    • 日本では:未定(米国・カナダ・英国などで12月から。一部は2027年初め)

(Apple の発表、2026年10月13日)

HomeView は、家の中心に置く画面付きの製品です。ホームハブになり、Apple ホームに対応したアクセサリだけでなく、Matter に対応したアクセサリも操作できます。

HomeKit セキュアビデオのカメラの映像も、最大9台まで並べて見られ、人や荷物、ペットなどを見分けて知らせてくれます。このセキュアビデオだけは、iCloud+ が要ります(iCloud+ でできることは iCloud有料版?無料版との違い、iCloud+でしかできないこと【2026年版】にまとめています)。

日本の私たちにとっては

残念ながら、HomeView の日本での発売は決まっていません。HomeView の中心にある新しい Siri(Siri AI)が、今は英語にしか対応していないためと見られています。

それでも、日本で手に入るものもあります。新しい HomePod mini と Apple TV 4K は、どちらもホームハブになります。もちろん、ホームハブになるのは新しい製品だけではなく、今までの Apple TV や HomePod もホームハブとして使えます。ホームハブがあれば、外出先からでも家のアクセサリを操作でき、ホームアプリのオートメーション(時間や場所に合わせて自動で動かす)も使えます。

画面付きの専用の製品を出し、アクセサリのシリーズまで自分たちで用意する。ここまでそろえてきたのは、Apple がホームに本腰を入れ直してきたように見えます。Matter で使える製品が増えたこととあわせて、しばらくは HomeKit まわりのスマートホームが注目されそうです。

私の今の自宅のHomeKit

私の自宅の HomeKit。中心はホームハブの Apple TV と、iPhone のホームアプリ。IKEA(Matter):電球・人感センサー・ドアの開け閉めのセンサー・水漏れセンサー・スマートプラグ・リモコンを、IKEA のハブを経由させずホームアプリで直接登録。SwitchBot のハブ(Matter):その先にカーテンと温湿度計。HomeKit セキュアビデオ対応のカメラ:Aqara G100(買い替える予定)
  • IKEA(Matter):電球、人感センサー、ドアの開け閉めのセンサー、水漏れセンサー、スマートプラグ、リモコン。IKEA のハブを経由させず、ホームアプリ(Apple TV がハブ)で直接登録している
  • SwitchBot のハブ(Matter):ハブの先に、カーテンを開け閉めする機械や温湿度計などをつなぎ、ホームアプリに出している
  • 見守りカメラ:以前は Logicool の Circle View(HomeKit セキュアビデオ対応)を使っていた。Aqara の G100 に買い替える予定

この家の様子は、これから1つずつ記事にしていきます。

  • Matter 対応の IKEA の製品を使った、ホームアプリの自宅オートメーション
  • SwitchBot で、日の出・日の入りにカーテンを自動で開け閉め
  • HomeKit セキュアビデオ対応の見守りカメラの設定と製品レビュー
  • ホームアプリやショートカットの、オートメーションの設定のコツなど

まとめ

  • 2026年10月、Apple が HomeView、新しい HomePod mini と Apple TV 4K、Apple Home Collection を発表した
  • HomeView の日本での発売は未定。HomePod mini と Apple TV 4K は日本でも買えて、どちらもホームハブになる
  • Matter の登場と IKEA の参入で、HomeKit で使える製品が増えてきた
  • 私は Alexa や Google ではなく、HomeKit を使い続けてきた。Apple がホームに本腰を入れてきたように見えるのは、うれしいニュース