この記事はiPhone15 Pro以上の機種が対象です
この記事では帰宅時や外出時にマナーモードを自動で切り替えるための設定を解説します。
iPhone15 Proからマナーモード切替スイッチに代わり、アクションボタンが搭載されています。

下がiPhone 15 Proのアクションボタンです。
上のiPhone 12 miniのように、それまでのカチカチと切り替えるスイッチではなく、ボタンに変更されました。
その結果、マナーモードのオン・オフをアプリで変更できるようになり、自宅・外出先での自動切替といったことも実現できます。
マナーモード自動切替が便利
マナーモードにするのを忘れていて、運悪く電車内で着信音が鳴ってしまうことがありますよね。
アクションボタン搭載のiPhoneでは、マナーモードの設定忘れがないように、自宅から出たらマナーモードをONに、帰宅したらマナーモードをOFFに自動で切り替えることができます。

iPhoneは15シリーズのPro以上と、16シリーズの全てのモデルにアクションボタンが搭載されています。
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
- iPhone 16e
- iPhone 16
- iPhone 16 Plus
- iPhone 16 Pro
- iPhone 16 Pro Max
2025年2月に発表されたiPhone 16eもアクションボタンが搭載されました。今後の標準機能となりそうです。
マナーモードの自動切替方法
ショートカットというアプリにある、オートメーションという機能で設定することができます。

設定の途中で「現在地」の指定をするため、自宅で設定を行うようにしてください。
個人情報のため、以降の解説では場所を「新宿駅」にしています。
外出時に自動でオンにする

オートメーションのタブから「+」をタップして新規作成を始めます。

個人用オートメーションにある「出発」を選びましょう。

「任意の時刻」「すぐに実行」を選び、場所の右にある「選択」をタップします。

場所の一覧から「現在地」を選択すると、自宅の位置が地図に表示されます。
自宅の周りの青い円から外に出た時にマナーモードに設定されます。
正しい場所が指定できたら「完了」をタップします。

オプションの指定が完了したので、「次へ」をタップします。

自宅を出発した時に何を処理するかを設定していきます。
「新規の空のオートメーション」をタップします。

検索ボックスに「消音」と入力すると、下に「消音モードに設定」が登場します。
Apple Watchも利用している方は2つ出てきますが、アイコンで見分けてください。
赤いベルのマークのついた「消音モードに設定」をタップします。

「消音モードをオンに変更」となっていることを確認し、「完了」をタップします。

以上で、外出時に自動でオンにする設定は完了です。
オートメーションのパーソナルに、新しくオートメーションが作成されました。
帰宅時に自動でオフにする
LINEや電話の着信のため、家ではマナーモードをオフにしたいということもあると思います。
その場合、帰宅時にマナーモードを自動でオフにする設定が便利です。
同じようにオートメーションを作成し、次の設定を行います。
- 「到着」のオートメーションを作成し、自宅の場所を選ぶ
- 消音モードを「オフ」に指定する


自動切替をやめたいときは
一通り設定が完了すると、次のとおり出発時と到着時のオートメーションが作成されています。

自動切替をやめたいときは、それぞれのオートメーションをタップして、次の通り「起動しない」を選べばOKです。
忘れずに、出発時と到着時の両方を変更するようにしましょう。

自動切替時の通知は消せない
マナーモードの自動切替の設定が完了したら、実際に外出時や帰宅時にマナーモードが切り替わっているか確認してみてください。
大変便利な機能なのですが、1点だけ補足があります。
マナーモードの切り替えが行われた際には、ホーム画面で通知のメッセージが表示されてしまいます。

オートメーション機能は、利用者が意図的に操作をしないでもiPhoneの挙動や設定を変更してくれる機能です。
したがって、オートメーション実行時は必ず通知が表示されます。通知をオフにすることはできません。
毎朝の外出時や毎晩の帰宅時にホーム画面にこの通知が表示されてしまいますが、この毎回の通知をオフにすることはできません。
せっかくのアクションボタンを他の用途に
iPhone 15 Proから登場したアクションボタンですが、結局マナーモードの切り替えに割り当てたままの方も多いかと思います。
今回の解説内容は、マナーモードを切り替える手間がなくなるというメリットもあるのですが、マナーモードをアクションボタンで変更する場面がほぼなくなる、というメリットも大きいです。
アクションボタンをマナーモード以外のお好みの用途に割り当てて、ぜひ色々試してみてください。

以上、マナーモードの自動切替方法を解説しました。
日々の細かな操作ではありますが、それがなくなるだけでも楽にはなります。
iPhone 15 Pro以上の機種限定とはなりますが、お持ちの方は是非活用してみてください。