iCloudの有料版、iCloud+をファミリー共有する

iCloudは無料でも利用可能ですが、ストレージ容量が5GBと少ないことがネックです。
撮影する写真も増えてきますし、大事なiCloudのバックアップ機能もそれなりに容量が必要ですし、個人のデータに必要な容量はそれなり大きくなってきています。iCloud+は月々数百円からのサービスなので、是非とも加入することをオススメします。

家族の全員がiCloud+に加入する必要はありません。
ファミリー共有と呼ばれる、家族でiCloud+を共有するサービスについて解説していきます。

目次

iCloud+の概要

無料で使えるiCloudに対して有料版のiCloud+の概要や、iCloud+で追加される機能は次のとおりです。
容量によってiCloud+の価格は変わります。

  • 無料の5GBから容量を増やす
    • 50GB 月150円
    • 200GB 月450円
    • 2TB 月1,500円
    • 以降、6TB、12TBなど
  • ファミリー共有
    • 最大5人まで容量やiCloud+の機能、一部のコンテンツを共有可能
  • メールを非公開
    • いろんなサイトに登録する際にランダムなメールアドレスを作成可能
    • 普段使っているメールアドレスを使わずに済む

詳しいかた向けとなりますが、次のような機能も提供されます。

  • プライベートリレー
  • カスタムメールドメイン
  • HomeKitセキュアビデオ

詳細はAppleのホームページも併せてご確認ください。

Apple社 iCloud+のサイト

iCloud+は家族で共有できる(ファミリー共有)

iCloud+は最大5人まで共有することができます。
例えば父母どちらかが有料版のiCloud+に加入して、残りの家族を招待することで家族全員が使うことができます。
200GBや2TBの容量のプランに加入して家族と容量をシェアすることができる、家族にとっては大変便利なサービスですね。

ファミリー共有でできること

  • 容量をみんなでシェアする
  • Appleから購入した音楽や映画、アプリなどのコンテンツを共有する
  • iCloud+の各機能をみんなが使える
  • 家族がiPhoneを落とした時に「探す」アプリで探すことができる
    • 落とした人が家族に対し位置情報を共有する設定の場合

コンテンツについては、共有できるものとできないものがありますので、以下のリンクもご確認ください。

Apple社 「家族と共有できるコンテンツの種類」

家族を共有メンバーにする方法

iCloud+に加入した人が、iPhoneの設定アプリを使って家族を追加することが可能です。
設定の一番上に「ファミリー」というメニューが追加されますので、ここから追加します。

画面の指示に従えば簡単なので、詳細なステップは省略します。
主に次の手段で追加する流れとなります。

  • 共有したい家族にメールやSMSを送って承認してもらう
  • 自分のiPhoneで、共有したい家族にID・パスワードを入力して登録してもらう

ファミリー共有の活用方法

初期の状態だと家族に容量が共有されていない

次の画面のとおり、iCloud+に加入して家族を追加しても、初期状態では「iCloud+」が家族に共有されていません。
容量をはじめiCloud+の各機能を家族が利用する場合は、iCloud+を共有するようにしましょう。

初期状態ではiCloud+が「共有済み」に入っていない

容量を気にせずデータを保管する

ファミリー共有で最も活用されるのが容量のシェアです。
iCloud+の容量の範囲で家族それぞれが、iPhoneで撮った写真や、個人のカレンダー・リマインダー・メモ、あるいは、ファイルなどをiCloudに同期、保存することができます。
また、一定の容量が必要となる「iCloudバックアップ」も積極的に利用することができます。iPhoneの紛失に備えて、家族全員もれなくバックアップするようにしましょう。

iCloudバックアップ

iCloudバックアップは、夜中、充電中にiPhoneを丸ごとバックアップし、iCloudのサーバに保存する大変便利な機能です。バックアップデータはiCloud上で安全に保管されます。
この機能はiPhoneを落としてしまい戻ってこなかった場合に大変役立ちます。

バックアップのサイズは、iPhoneを初期化した状態であれば数十MB程度です。
写真やアプリのデータが溜まっていくとバックアップサイズはどんどん増えていきます。

家族の誰かが非常に多くの写真を持っている、動画も多い、というような場合、有料とはいえ、50GB・200GBでは足りなくなることも考えられます。
iCloud+の容量を家族がそれぞれどれくらい使っているかを確認できますので、不足しそうであれば、さらに上の容量プランに切り替えていきましょう。

家族間のプライバシーは保護される

ファミリー共有という名称ではありますが、家族個々人がiCloudに同期・保存している写真やデータ、ファイルは他の家族と共有されるようなことはありません。

家族間で位置情報を共有する、探すアプリを使う

ファミリー共有で大事な設定は「位置情報の共有」です。
家族の誰に自分のiPhoneの位置情報を共有するか、を設定することが可能です。
この設定はiPhoneを落とした時に家族で探す際に重要な設定となります。

「自分の位置情報を共有」の箇所で誰に共有するか、ON/OFF

次のとおり、位置情報を共有している相手には落としたiPhoneを探してもらうことができます。
仮に家族の誰にも位置情報を共有していないと、自分がiPhoneを落とした時に家族に探してもらうことはできません。

位置情報を共有をしない場合は、家族のiPhoneを借りて、探すアプリの「友達を助ける」という機能を利用しましょう。iCloudにサインインさせてもらい、落としたiPhoneを探すことができます。
次の記事で解説しています。

以上、iCloud+のファミリー共有について解説しました。
生活の中でスマホが中心的な必需品となっている昨今、家族みんながバックアップをしっかり取るという目的だけでも構いません。ある程度の容量のiCloud+への加入を是非検討してみてください。

管理人:まねきん
首都圏在住のエンジニア
スマホとクレジットカードを落とした経験から、スマホの使い方、クレカや支払いを再構築しました。
Apple製品中心に生活していますが、GoogleやMicrosotの長年のユーザーでもあります。そして猫好き。
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