紛失に備えたカード選びのポイントを解説し、オススメのカードを紹介します。
カード選びのポイント

メインとサブのクレジットカード選びのポイントを紹介します。
メインのクレジットカード
- 店頭でのスマホタッチにも、ネット決済やサブスク決済にも使用するメインのカードとなる
- 利用限度額が多いと良い
- ブランドはVISAを選んでおけば良いでしょう
- タッチ決済のロゴが入っているカードを選ぶ
- 電子マネーiDを搭載してるカードを優先的に選ぶ
- QUICPayは明細の利用先表記が十分でないカード会社もあるため
- カード本体は自宅保管し持ち歩かない
- カード自体発行されない、カードレスのクレジットカードも有力候補
サブのクレジットカード
- タッチ決済が使えない場面に備えて持ち歩く、予備的なサブカードとなる
- 紛失に備え、セキュリティを重視して選ぶ
- 「完全ナンバーレス」なカードを選ぶ、オモテにもウラにもカード番号等が記載されていない
- 加えて、利用制限をアプリで簡単に設定できるカードを選ぶ
- クレジットカード以外にもデビットカードやプリペイドカードも候補にはなる
- 仮に不正利用されても損害の上限をコントロールしやすい
- 口座に5万円程度しか入っていない銀行のデビットカード
- 好きな時に希望額をチャージできるプリペイド型のクレジットカード
オススメのカードの紹介
持ち歩くクレジットカードはOlive フレキシブルペイがマイベスト
メインカードの候補はいくつもありますが、サブのカード選びが悩ましいところです。
持ち歩くベストなサブカードとしては、三井住友銀行のOliveをオススメします。
三井住友銀行Oliveとは、(株)三井住友銀行が発行する「銀行のクレジットカード」です。
- 株式会社三井住友銀行
- 三井住友銀行の口座を持っていること
- 三井住友銀行口座と連携した統合型のカードである「Olive フレキシブルペイ」を発行している
- 三井住友カード株式会社
- 三井住友カードや、ナンバーレスの三井住友カード(NL)など、多くのカードを発行している
- カード利用料金の引落しは三井住友銀行以外でも良い
Olive フレキシブルペイの特徴
Olive フレキシブルペイは興味深い機能が多く、次のような特徴があります。
説明が長くなりますので、時間のある方はそれぞれを開いてご一読ください。
持ち歩き用のカードとして私が重視した特徴には を付けています。
完全ナンバーレスなカード
カードのオモテにもウラにもカード番号、有効期限、セキュリティコードは一切記載されていません。
カード番号などが記載されている場合、カード紛失後すぐに見つかったとしても、カード番号が誰かに漏洩していると考えるべきです。
その点、Oliveは氏名以外に何の情報もカード券面には記載されていないので、紛失対策にはうってつけです。
切り替え可能な3つのモード
フレキシブルペイという名の通り、3つの支払い方法を切り替えることができます。
- クレジットモード
- デビットモード
- ポイント払いモード
の3つのモードがあり、スマホのアプリで簡単にモードを切り替えることができます。
この切り替えを活用すれば、Olive をセキュリティ的にガチガチにして、不正利用の不安を一掃することができます。
キャッシュカード機能も搭載
加えて、Olive は銀行口座のキャッシュカード機能も搭載しており、ATMでお金を引き出すことが可能です。
個人的にはスマホATMに対応した別の銀行口座を現金引き出しに使っています。
ですから、私はキャッシュカード機能は不要なので、ATMは利用できないようにアプリで制限しています。
デビットモードで利用限度額を極端に低くできる
アプリで簡単に切り替えできるモードですが、普段は「デビットモード」にしておきます。
加えて、デビットカード利用は、1回、1日、1か月のそれぞれの利用限度額を0円から1万円単位で自分で設定し制限することができます。
私はデビットカード利用限度額を全て0円で設定しており、万一不正利用されても決済エラーとなるので万全です。
タッチ決済がダメでもクレジットカード差し込みならOKという時には、アプリでパパッと「デビットモード」から「クレジットモード」に切り替えて支払っています。
三井住友カードに支払いを中継できる
クレジットモードでは、Olive自体で決済するか、別に所有する三井住友カードで決済するかを選ぶことができます。
私は三井住友カード(NL)をメインカードとして使っており、それで決済するようにしています。
店頭でクレジットモードに切り替えて支払う必要があった場合でも、その利用明細はメインの三井住友カード(NL)に集約されるのでスッキリします。
本来は、買うものによって決済カードを切り替えたい人向けのサービスのようです。
搭載される電子マネーiDが「iDデビット」である
Oliveには電子マネーiDのデビット版「iDデビット」が搭載されています。これはセキュリティ的には有効でした。
例えば、三井住友カード(NL)もiDを搭載していますが、アプリで利用制限を設定してもiDだけは使えてしまう、という仕様のようなのです。
その点、Olive のiDは必ずデビットカードとして処理されるので、デビットカード利用限度額の設定で縛ることができ、より安全です。
紛失時でなくても、カードの利用制限を行える
通常、クレジットカードの紛失時にはカード会社にカード停止の手続きを行います。
一方、Oliveは紛失していない普段からアプリで簡単にカードの利用を制限する設定ができます。
この機能を活用すれば持ち歩くカードも安全です。
遜色のないポイントや還元率
お得情報は重視しないため詳細は割愛しますが、結構いいと思います。
ちなみに、2024年春にTポイントと統合したVポイントが利用額に応じて還元されます。
メインカードは持ち歩かないので、カードレスでも構わない
ネット決済やサブスク決済、さらには店頭でもApple Payでフル活用するのがメインのカードです。
カードそのものは自宅に保管して持ち歩くのは絶対にやめましょう。
最近では、物理カードがない、三井住友カード(CL)のようなデジタルなクレジットカードがあります。(カードレス)
スマホやカードの取り扱いに慣れた方なら、カードレスも有力な候補となります。
なお、私は三井住友カード ゴールド(NL)を以前から主に利用したためそのまま使っています。
Olive フレキシブルペイを持ち歩くので、メインカードは三井住友カードがベスト
私の組み合わせは次のとおりです。

メインのクレジットカード
- 三井住友カード
- Apple Payに登録
- VISAのタッチに対応
- 電子マネーiDを搭載
サブのクレジットカード
- 三井住友銀行 Oliveフレキシブルペイ
- 通常時は利用制限
- 必要時にクレジットモードで支払い
- 三井住友カードに支払いを中継
交通系IC
- Apple PayにモバイルSuicaを登録済み
- 主に公共交通機関の利用時に使用
- Apple Payの三井住友カードでチャージ
Oliveで支払う時でも三井住友カードに中継して決済できます。
店頭でのApple PayやOliveでの支払い、さらにはネットやサブスクの支払いまで、ほとんど全ての支払いを三井住友カードに集約できることができました。メインのカードとして最適だと思います。
楽天ショッピング用に楽天カード、Amazonショッピング用にAmazon Mastercard、そういう用途でクレジットカードを使い分けることも良いでしょう。
ただし、こうしたカードも同様に持ち歩かないようにすることが大事です。
どうしても持ち歩く場合は、スマホケースに入れたりせず、スマホと一緒に無くしてしまわないようにしましょう。
私はアメリカンエキスプレスカードと楽天Masterカードを持っており会食時や旅行時に携行することがあります。
その時は財布に入れて持っていくようにしています。
鉄道予約や一部ホテルではカードに番号が書いていないとダメな場面があるので、旅行時は特に注意してください。
アプリ操作や設定作業が苦手な方は
Olive フレキシブルペイの各種設定やモード切り替えは、三井住友カードの「Vpass」というアプリや三井住友銀行の公式アプリ・公式サイトで行うことができます。(機会があれば別の記事で説明します)
とはいえ、アプリの操作や設定が苦手に感じる方はサブカードとしてOlive フレキシブルペイは採用せず次のようなカードも検討対象とすると良いでしょう。
- 口座に5万円しか入っていない銀行のデビットカード
- 好きな時に希望額をチャージできるプリペイド型のクレジットカード
こうしたサブカードだと不正利用の上限を抑えることができ、紛失時の不安も抑えられます。
クレジットカード会社も十分な不正検知や、万一の不正利用に対する保障も提供しています。
とはいえ、50万円や100万円といった大きな利用限度額のクレジットカードを持ち歩くことに不安を感じる方は、こうしたデビットカードやプリペイドカードもサブのカードとして検討されてみてはいかがでしょうか。

次は銀行の選び方とオススメを解説していきます。
