ちょっとした外出なら、iPhoneを持たずにApple Watchだけで、という方もいらっしゃるかと思います。
Apple Watch単体でもネットにつながる通信オプションを携帯各社が提供しているのでご紹介します。
また、iPhoneを持たずにApple Watchだけでどういったことができるか、通信オプションが必要かどうかも踏まえ解説します。
Apple Watchだけでネットにつなぐ
Apple Watchの2つのモデル
Apple Watchには2つのモデルがあります。

GPSモデルはペアリングしたiPhoneが手元にないとネットにはつながりません。
一方のGPS+Cellularモデルは、通信オプションに申し込むことにより、iPhoneが手元になくてもネットも電話もつながるようになります。(以下、セルラーモデルと呼びます)
携帯各社のオプションを申し込む必要
Apple Watchのモバイル通信オプションは携帯各社が提供しています。
会社によってサービス名は異なりますが、ワンナンバーサービス、ナンバーシェアサービスなどがあります。

携帯会社の追加サービスだと普通は携帯ショップやWebサイトで申し込むのが一般的ですが、モバイル通信オプションだけはペアリングしているiPhoneのWatchアプリから申し込む形となります。
なお、iPhoneではデュアルSIMを使って2つの携帯回線を利用することが可能ですが、その場合、どっちの会社のオプションかを選んで申し込みます。
携帯各社のオプションサービス
各社のモバイル通信オプションの価格をまとめます。
docomo | au | Softbank | Rakuten | |
---|---|---|---|---|
サービス名 | ワンナンバー | ナンバーシェア | モバイル通信サービス | 電話番号シェア |
月額(税込) | 550円 | 385円 | 385円 | 550円 |
格安プラン 利用可否 | ahamoでも利用可 | povoでは利用不可 | LINEMOでは利用不可 |
ahamoは申し込めますが、povoやLINEMOでは申し込めないことに注意が必要です。
また、Softbankが4年間無料キャンペーンをしたり、楽天モバイルだと数ヶ月分のポイント還元キャンペーンを行なっていたります。
最新のキャンペーンについては各社のWebサイトでご確認ください。
auの「ウォッチナンバー」サービスは用途が異なる
auはウォッチナンバーというauの「ナンバーシェア」とは別のサービスを提供しています。
このウォッチナンバーは、iPhoneとは別の電話番号がApple Watchに割り当てられます。
Apple Watchだけをお持ちのお子様やシニアの方に向けたサービスのようです。
自分のiPhoneと一緒に使用するApple Watchのためのオプションではないので申し込みの際には注意が必要です。
Apple Watchだけでできる主なこと
iPhoneを持たずにApple Watchだけで外出した場合、よく利用すると思われる利用例をまとめます。
モバイル通信オプションが必要かどうかはラベルで見分けてください。
Apple Payで店頭の支払い

お店や自動販売機で、Apple Payに登録済みのクレジットカード、iD・QUICPayなどの電子マネーで支払うことができます。
腕をレジにかざすだけで支払いできて便利ですし、モバイル通信も不要なので気軽に使えますね。
Suicaなど交通系ICの利用

Suicaなどに予めチャージしていれば、Apple Watchを改札にかざして電車やバスに乗ることができます。
交通系ICのチャージはモバイル通信が必要

注意が必要なのは、チャージするためにはモバイル通信が必要ということです。
電車やバスに乗ってから残高が足りない、といったことのないようにしましょう。
iPhoneが手元にある時に予め一定額をチャージしておくと安心です。
電話をする

モバイル通信オプションに申し込むと、Apple WatchにもiPhoneと同じ電話番号が割り当てられます。
家にiPhoneを置いてきた、iPhoneを落とした、といった状況でも、Apple Watchで電話を受けることができます。
AirPodsがあるとより便利に通話ができますが、少なくとも着信があったことは分かります。
なお、着信があった際は、Apple WatchとiPhoneの両方で着信が鳴ります。

同じように、Apple Watchで電話をかけることもできます。
iPhoneを落としたあとで誰かに緊急連絡をするのに大変役立ちます。
海外でのApple Watch単体での電話利用は、携帯会社によって利用できる/できないが異なります。
最新の対応状況は各社のサイトをご確認ください。
テキストメッセージのやりとり

標準のメッセージアプリでSMSやテキストメッセージのやりとりができます。
SMSはiPhoneと同じ電話番号のものが使用されます。
また、Apple WatchにLINEアプリを入れているなら、LINEメッセージを受信できます。
Apple Watch用に返信の定型文も用意されているので、iPhoneを取り出さずにさっと返信できて便利です。
最新でやりとりした人宛てに限られますが、自分からのメッセージ送信も可能です。
ワークアウト

iPhoneを持たずにApple Watchだけで外出する場面で多いのが、ランニングやサイクリング、フィットネスジムです。
運動時の負荷や心拍数などを記録するワークアウトアプリはモバイル通信なしでも使えます。
音楽を聴く

予めApple Watchに転送済みの音楽であれば、モバイル通信なしでも聴くことができます。
フィットネスジムで音楽聴きながらトレーニングしてる人もよく見かけます。
なお、サイクリング時に音楽を聴くのは違反なので絶対にやめましょう。
Apple Musicは基本的にモバイル通信が必要

有料のApple Musicに加入している場合でも、Apple Watchに保存されていない音楽を聴くためにはモバイル通信が必要です。
iPhoneを探す

万一iPhoneを落としてしまった場合でも、Apple Watchを着用していれば「探す」アプリでiPhoneの場所を探したり、紛失モードへの切替を行うことが可能です。
ただし、「探す」アプリはネット接続が必要ですので、モバイル通信オプションに加入していないと、せっかくのアプリを使えずに悔しい思いをするかもしれません。
モバイル通信を実際に申し込む
実際に申し込みを行う際の画面の流れについては、次の記事を参考にしてください。
記事は楽天モバイルでの申し込みですが、各社とも同じような流れとなります。

以上、Apple Watch単体で通信可能なサービスの紹介や、iPhoneを持たずにApple Watchだけでできることを紹介しました。
外出時には必ずスマホを持っていかないとダメというわけではありません。
月数百円なのでモバイル通信申し込みも検討してみてはいかがでしょうか。